2006年05月01日 派閥日誌
咆哮〜シロ〜

夜明けも近い頃

われらCu Sidhe一族の一匹が憤懣やるかたない様子で店に戻ってきた。

「まったく!なんて失礼なやつらなんだろう!おいら許せないよ」

人間の数倍の寿命を持つ我々だがその中でも犬(彼)は若い。
まだ犬生のほんのさわりを体験したに過ぎないが商売の素質には突出したものがあり、
その才能を見込んで我がエルフ国より連れて来たのだが、、、。

人の世界は難しい、、、、。
人の心は揺れるものだから、我々犬の様に簡単には行かないのだろう

元々人間の世界とは違い、エルフの国は争いを好まない。
今でこそ人間との交流も出来るようになったが以前はごくごく一部の人間としか接触すら出来なかった。

人間はその短い寿命の中で争い、もがき死んで行く。
それに意味があるのか犬には解らないが、我々には忠義がある。
一人の人間の願いを聞き届け志を供にし、今はこの人間世界の平和を願い、この国を民を幸せな生活に導くため一族を挙げて協力するつもりだ。
そんな事をぼんやりと考えてる私に気づく事も無く犬は続けた。

「はぐれしーふがさ、勝手にシギル盗ってきちゃったんだって! そんなことしたら戦争になっちゃうよ?おいらたちが平和的に解決しようとしてた計画もパーだし、人間はそれを称えたりしてるんだ。なんて愚かなんだろう!血が流れるよ!!!戦争が始まるんだ!!」
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